シングルバーナーには色々なタイプのものがあり、自分が使用するシチュエーションにあったものを選ぶ必要があります。
OYG! の場合は以下を想定して選定しました。
・トレッキングや登山でも携帯しやすいもの
・湯沸かしだけでなく簡単な料理もする(フライパンも使う)
・雪山に行く予定はないが冬キャンプには行く
OYG! がソロでのトレッキングやキャンプツーリングで実際に7年使ってみて、自信をもってお勧めできる1台をご紹介したいと思います。
シングルバーナーの選び方
シングルバーナーには色々なタイプのものがあります。
自分が使用するシチュエーションにあったものを選ぶには、それぞれの特徴を見極める必要があります。
タイプによるメリットとデメリット
まずは、シングルバーナーのタイプによるメリット・デメリットをまとめてみます。
※あくまで一般的な特徴であって、デメリットを克服した製品も存在します。
● 燃料はLPガスか液体燃料か
手軽さのLPガスか、パワーのガソリンか。
● LPガスならOD缶かCB缶か
火力が強く低温でも使用可能なOD(Out door)缶か、安価なCB(Cassette bombe)缶か。
● 一体型か分離型か
軽量・コンパクトな一体型か、安定性が高く輻射熱にも強い分離型か。
● バーナーヘッドは直噴型か拡散型か
熱効率がよい直噴型か、なべ底を広範囲に加熱する拡散型か。
シチュエーションにあったタイプを選ぶ
冒頭で述べたシチュエーションから導き出されるポイントは、
・軽量・コンパクトで収納性がいいもの
・フライパンの広い底をムラなく加熱できるもの
・ある程度の低温でも使えるもの
前述のタイプから選ぶとこうなります。
OD缶で一体型の拡散型ヘッドのバーナー
候補となったのはこの3つ。
・プリムス 153ウルトラバーナー
・スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
・EPIガス REVO-3700 STOVE
そして、OYG! が選んだのはこいつ!
プリムス 153ウルトラバーナー
プリムスは1892年に誕生したスウェーデンの登山・キャンプ用の燃焼器具メーカー。
その代表作ともいえる 153ウルトラバーナーは、登山家やキャンパーから絶大な信頼と人気を得ている傑作バーナーです。
スペックはこんな感じ。
●出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
●ガス消費量:245g/h
●燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
●ゴトク径:大148mm/小90mm
●収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
●本体重量:110g(本体99g+点火装置11g)
※現行モデルは遮熱版がついて本体重量:116g
軽量・コンパクトなのにハイパワー!
153ウルトラバーナーを選んだ理由
まず、ギガパワーマイクロマックスウルトラライト(大声で叫びたくなる名前)は、イグナイターが付いていないぶん他より軽量です。
イグナイターは壊れやすく、ライターなどを別に持参することが多いのでいさぎよくていいかもです。しかし、如何せん火力が弱いです。
つぎに、153ウルトラバーナーと REVO-3700 はスペック的にはほぼ互角で、どちらとも評判はいいです。
デザイン的に REVO-3700 は少し武骨な感じがしますが、153ウルトラバーナーはメカニカルで繊細な感じ。
OYG! は、デザインの好みで 153ウルトラバーナーを選びました。
こういう道具って、やっぱり見た目も重要だと思うんですよね。
153ウルトラバーナーを7年使ってみて
OYG! がソロでのトレッキングとキャンプツーリングで7年間使用してみた感想です。
メリット
軽量・コンパクトで収納性バツグン!
軽いうえに、とにかく収納性がよく、スタッキングの隙間におさまります。
火力は十分!
このコンパクトさでこの火力は称賛に値する!
お湯もあっという間に沸き、遅いと思ったことは一度もなく大満足です!
最近主流の直噴型は熱効率がよく燃費も沸騰時間もかなり優秀なので、ボイルだけですませられる人にはオススメですが、炎がナベ底中心部に集中するので焦げつきやすく焼き物は苦手。
チタン製フライパンと焼き網をつかう OYG! は、拡散型でないと生きていけません。
4本ゴトクは防風性と安定感あり!
折りたたみ式のX字ゴトクはクッカーを乗せるとバーナーヘッドを4区画に区切り、一箇所の火が消えても他区画の火が消えないように設計されていて比較的風に強く、また、クッカーを乗せたときの安定性も高いです。
着火が簡単!
「あれ、ライターどこいった?!」「あ、ライター忘れた!」ってすぐなる OYG! には、イグナイターは必需品です。
袋から出して、クルクルっとボンベに付けて、カチッ! ボボーッ!です。
イグナイターが使いにくいだの壊れやすいだのと言われていますが、OYG! の使い方では使いにくいと思ったことは一度もありませんし、今のところ壊れる気配すらありません。
但し、プリムスに限らずイグナイターは壊れやすいものなので、念のためフリント式のガスライターも持参しています。
デザインが秀逸!
このメカニカルで繊細な美しいデザインは秀逸だと思います。
カッコよくてお気に入りの道具をつかうときってテンションあがりますよね。
それって結構大事だとおもいますよ。
デメリット
今のところ不満なところはありません。
たった7年では欠点を見つけることができませんでした。
う~ん、強いて言えば防風性能でしょうか。
さすがに強風下では炎がなびいてお湯が沸くのにほんの少し時間がかかります。
あくまで直噴型に比べてであって拡散型の宿命だと思いますし、ぜんぜん許容範囲です。
まとめ
冒頭で述べたシチュエーションから導き出されるポイントは、
・軽量・コンパクトで収納性がいいもの
・フライパンの広い底をムラなく加熱できるもの
・ある程度の低温でも使えるもの
これらを満たすのは、OD缶で一体型の拡散型ヘッドのバーナー。
いくつか候補がありましたが、そのなかでも プリムス 153ウルトラバーナーは軽量・コンパクトで収納性もよく、手のひらサイズなのにハイパワー。
それでいてデザインも美しい!
このシチュエーションで使うなら向かうところ敵なしのバランスのとれた傑作だと思います。