キャンプ、トレッキング、野宿旅とマルチに使えて超便利なのがツールナイフです。
ツールナイフといえばスイス軍にも採用された伝統と信頼のビクトリノックス!
今回は OYG! が実際に愛用しているビクトリノックスのマルチツール4種類をご紹介します。
OYG! はこの4つのツールナイフを状況に応じて使い分けています。
また気になるのが銃刀法違反ですよね?
ツールナイフもやはり正当な理由がなく持ち歩くと銃刀法や軽犯罪法に違反します。
銃刀法についてはこの記事にくわしく書いています。
関連記事:キャンプでのナイフ所持は銃刀法違反じゃない!でも注意が必要!
ビクトリノックス(VICTORINOX)マルチツールとは
ビクトリノックスは、スイスに本拠を置く130年以上の歴史をもつナイフメーカー。
創業者カール・エルズナーの母親の名前「Victoria(ビクトリア)」とステンレスを意味する「Inox(イノックス)」をあわせたのが社名「Victorinox(ビクトリノックス)」の由来となっています。
「クロス&シールド」と呼ばれるスイス国旗とそれを守る盾をモチーフにしたマークが有名です。
ナイフやアウトドアに興味のない女性でも1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ビクトリノックスのソルジャーナイフがスイス軍に正式採用されたのを機に世界中に広まりました。
ソルジャーナイフやアーミーナイフというと、ランボーが使っているような戦闘用のナイフを想像しがちですが、まったく違います。
兵士が木やワイヤーを切ったり、缶詰をあけたり、ネジを絞めたりと日用品としてのツールナイフのことをいいます。
ビクトリノックスではこのツールナイフのことをマルチツールと呼んでいます。
ビクトリノックスのマルチツールは道具というより相棒!
この項では OYG! のビクトリノックスに対する思い入れの根拠を書いています。
だから読み飛ばしてもらってもかまいません。
OYG! が初めて買ったナイフがビクトリノックスのスイスチャンプです。
たしか高校生のときだったと思います。
もう30年以上前のことです……はぁ、年取ったなぁ……
このときはとくに目的もなく、ただただツールナイフというものが無性に欲しくて買いました。
当時はまだ今ほど種類がなくて、スイスチャンプを頂点にいくつかのバリエーション(機能数)と、キーホルダー的なやつがあったくらいだったと記憶しています。(記憶ちがいかもです)
なので、ビクトリノックスというとやはり全部ありで燦然と輝くスイスチャンプは OYG!少年のあこがれだったんですよね。
高校生にとってはかなり高価なスイスチャンプを手に入れたときは本当にワクワクしました。
ただ眺めて箱にしまう。箱から出していじってまた箱にしまう。みたいな。
男の子ってそういうのありますよね。
で、40過ぎのオヤジになって熊野古道にハマるまで実戦では1度もつかったことがなかったんです。
この時点で20年以上たっていますがピカピカのままでキズ1つありません。
正直、これを実戦へ投入してキズだらにするのにはかなり抵抗がありました。
でも、今こそビクトリノックスの性能を試すときだと言いきかせて、本来の道具として使う決心をしたんです。
関連記事:熊野古道 中辺路を初心者がスタンプ押しながらひとりで歩く!
ビクトリノックスのマルチツール4種を用途別に紹介
OYG! はナイフ、ハサミ、ノコギリを必須ツールとしています。
そして、これらをツールナイフの3種の神器と呼んでいます。
(理由についてはスイスチャンプの項でくわしく書きます)
その次に、缶切り、栓抜き、コルク栓抜きを重要なツールとしています。
そして、これらをツールナイフの晩酌3賢人と呼んでいます。
ビクトリノックスのマルチツールにはスモール・ミディアム・ラージの3つのサイズがあります。
スモール・マルチツールは、前項でキーホルダー的なと表現したのがコレにあたります。
ちょっとしたときに便利なツールではあるんですがキーホルダーやアクセサリーとして持ち歩くと軽犯罪法違反になる可能性があります。
アウトドア用としてはすこし心許ないと思いますので利用シーンが少ないと思います。
ミディアム・マルチツールは、レトルトや即席など食材を切ることが少なく、街中で使用することの多い歩き野宿旅の時に使うことにしています。
搭載されている刃物の刃体の長さが8センチメートル以下のものがほとんどなのでロック機構がついていないものを選べば銃刀法違反になりません(ただし軽犯罪法違反になる可能性はあります)。
ラージ・マルチツールは、やはり十分なサイズがあるので調理がしやすいです。
食材を切る機会の多いソロキャンプなどではこのサイズのマルチツールを使うことにしています。
もちろん、キャンプや登山でつかう場合は正当な理由があるので銃刀法違反にはなりません。
スイスチャンプ
サイズ
高さ:33 mm
長さ:91 mm
重量:185 g
ツール(33機能)
スイスチャンプは、なんと33もの機能を搭載しているマルチツールの王様!
まさしくビクトリノックスの象徴とも言えるツールナイフです。
OYG! がもっているものは30年前のもので30機能ほどしかないので進化しているんですね!
(端子つぶし、マルチフック、ピンが見当たらない)
スイスチャンプとは、中辺路・小辺路・紀伊路、四国自転車旅を共に旅しました。
実際に使用した感想はどうかというと、さすがはビクトリノックス、小さくとも十分実用レベルです。
一見、お遊びじゃないかと思われるくらいたくさんのツールを搭載しています。
しかしそこはビクトリノックス、実用できないツールは1つも搭載していません!
OYG! がとくに重宝したのは、ナイフ、ハサミ、ノコギリです。
OYG! はコレをツールナイフの3種の神器と呼んでいます。
ナイフはもちろん調理に必要不可欠です。
歩き野宿旅では足が靴ズレやマメだらけになりますが、マメの処理や包帯・テープを切るのにハサミが大活躍しました。
四国自転車旅でうどん屋に入る時に自転車に鍵式のワイヤーロックをしました。
ところが、うどん屋を出てから愕然としました。カギを忘れた!
ワイヤーを切断する工具を置いていそうなお店や工場がないか辺りを探しました。
でも田舎なので何もありません……。
そこでマルチツールにノコギリがついていたことを思い出して試してみました。
結果がコレ(当時の写真が残っていました)
切れる切れる!
もうね、「神様、ビクトリノックス様!」って心の中で叫びましたよ。
こんな小さなノコギリで命拾いしました!
いや~、チェーンロックでなくてよかった……。
これらの経験によって、ビクトリノックスの実用性を確信し、信頼は絶大なものになりました。
ただやはりスイスチャンプには、これ何にいつ使うねん?みたいなツールも含まれています。
コレクションとしてはいいんですが、実際に携帯して使うには無駄が多すぎるのが実状です。
全部ありのスイスチャンプを4年以上使ううちに自分に必要なツールを厳選しました。
その結果が他の3種のマルチツールへと繋がっていきました。
ナイフ以外でどういったツールが自分に必要なのか見当もつかないよ。
と言う場合は、全部ありのスイスチャンプをしばらく使ってみて自分に必要なツールを探してみる。
というのもアリかもしれませんね。
ただしその場合は説明書をよく読んで、あらかじめすべての機能を頭にいれておく必要があります。
OYG! もあとになって、あ!こんなとこにこんな機能があったんか! ってことがよくあります。
エボリューション18
サイズ
高さ:23 mm
長さ:85 mm
重量:94 g
ツール(15機能)
スイスチャンプの膨大な機能から OYG! が必要なツールだけを厳選したらコレになりました。
ツールそのもののサイズや性能はスイスチャンプのそれとほぼ同じです。
ただ必要なツールだけになったのでシンプルで使いやすくなりました。
もちろんその分サイズもかなり小さくなり、重さは約半分と断然軽くなりました。
しかもこいつは、刃体の長さが8センチメートル以下の折り畳み式ナイフなので、携帯していても銃刀法違反にならない(軽犯罪法違反になる可能性はあるよ)。
これからの歩き野宿旅ではコイツが相棒となります。
スイスチャンプありがとう、お疲れ様でした!
ただ本当はプラスドライバーよりコルク栓抜きが欲しかったのでエボリューション17がよかったんですが、この黄色がステキだったのでコレにしました。
注意:エボリューション18にはC8とSC8があります。
SC8はC18の旧製品のようでエボグリップS18のことのようです。
同じツールを有していて見た目もまったく同じで、どちらもラージブレードの刃体の長さが8センチメートル以下の折り畳み式ナイフです。
ところが、C8にはロック機構がついていませんが、SC8にはロック機構がついています。
刃体の長さが8センチメートル以下の折り畳み式ナイフでもロック機構がついていると銃刀法違反になります。
SC8をC8として売っている場合があるのでロック機構の有無をしっかりと確認してから購入してください。
かく言う OYG! も、うっかりロック機構がついた方を買ってしまったので買いなおしました。
エボリューション17を購入してグリップを取り換えようかともおもったんですが、エボリューション17でロック機構が付いていないのが見つからず……。
授業料だとおもって返品はしない事にしたので、同じのが2個になっちゃいました……。
銃刀法違反にならないエボリューション18 C8 はこちら
(現在指摘中です)
商品番号が2.4913.C8となっているのでC8で間違いないとおもいますが、不安な方はボタンの方のリンクから購入してね。
『Amazonで買う』ボタンはC8の赤色、『楽天で買う』ボタンはC8の黄色です。
アウトライダー
サイズ
高さ:21.5 mm
長さ:111 mm
重量:156 g
ツール(14機能)
機能的にはエボリューション17や18とほぼ同じで、それを大型化したという感じ。
やはり食材を切る場合はこれくらいのサイズがあったほうが断然使いやすいです。
あとグリップの素材や形状も握りやすくて手になじみます。
この後紹介するレンジャーグリップより20mm短かく、ブレードの刃体の長さも10mm短いんですが、刃が付いている部分は7mmほどしか違いません。
3種の神器と3賢人をすべて搭載し、それでいて大きすぎず、今回紹介している4種中でもっともバランスのよいマルチツールだと思います。
ソロキャンプ、トレッキングにどれかひとつと言うならコレが一番おすすめです!
レンジャーグリップ71ガーデナー
サイズ
高さ:28 mm
長さ:130 mm
重量:218 g
ツール(7機能)
3種の神器が極限まで協調されたマルチツールとなっています。
ガーデナーというだけあって屈強なノコギリとハサミが特徴的です。
ビクトリノックスで最大最強のハサミはステーキなんかを切るのにも役立ちます!
ナイフもガッチリとして持ち手も大きいので食材が切りやすいのは言うまでもないですが、サバイバルナイフとしても十分に機能します。
3賢人はコルク栓抜きしか付いてせんが栓抜きと缶切りは他のもので代用できます。
マルチツールというよりはナイフを持っているという感じが大きいです。
やはりこの男心をくすぐる堂々としたナイフ感がたまらないです!
OYG! はソロキャンプではコイツをメインに使っています。
ツールナイフと言えどもナイフらしいナイフを持ちたいというあなたにはコレがおすすめ!
ケースに入れて携帯することをおすすめします
ケースに入れて携帯することをおすすめします。
・必ずシースやケースに入れて、クッカーやバーナーなどの調理器具と一緒の袋に入れる
そしてこれを以下に収納する。
・徒歩の場合はバックパックのなるべく底の方
・バイクの場合はバックパックではなくシートバッグやサドルバッグの中
こうすることで、調理に使用するためということと、調理の時以外はすぐには取り出せないことをアピールしています。
まとめ
スイスチャンプ
ビクトリノックスの技術力を示す象徴ともいうべきマルチツールの王様!
でも使わないツールが多いので、自分が必要なツールを厳選したものを選ぶことをおすすめします。
エボリューション18 C8
携帯していても銃刀法違反にならない(軽犯罪法違反になる可能性はあるよ)。
レトルトや即席など食材を切ることが少なく街中で使用することの多い歩き野宿旅の場合におすすめ!
ブレードのロック機構の有り無しがあるので注意してね!(本文参照)
アウトライダー
OYG! が思うもっともバランスのいいマルチツールです。
ソロキャンプ、トレッキングにどれかひとつと言うならコレが一番おすすめです!
レンジャーグリップ 71 ガーデナー
適度に大きくガッチリとしていて道具としてはもっとも使いやすです。
マルチツールというよりはナイフを持っているという感じが大きいです。
この堂々としたナイフ感は男心をくすぐります。
ハードに使うならコレがおすすめ!