ロードバイクのチェーンは消耗品で、一般的に5000km程度の走行で交換が必要といわれています。
チェーンが摩耗して伸びるといろいろな問題が発生します。
・シフト動作が不安定になり、スムーズな変速ができなくなる。
・スプロケットの摩耗を早め、歯飛びが起きる。
・チェーンへ力が伝わりにくくなり、自転車が重く感じる。
この記事では、
・チェーンの交換方法
・チェーンの交換時期のチェック方法
について書いています。
どちらも超簡単で、ふつうのジテ通おやじでも出来ますよ!
※『シマノ 105 5700』と題していますが、チェーンの交換方法に違いはないです。
チェーン交換に必要なもの
チェーン交換には以下のものが必要になります。
・新しいチェーン
・チェーンカッター
・作業用手袋
・床に敷く段ボール(または新聞紙)
チェーンの選び方
チェーンは自分のコンポーネントに合ったものを選ぶ必要があります。
ちなみに OYG! のは少し古くて105の5700系で10スピード。
現在105は11スピードになっていて10スピードのもの(CN-5701 10s)が売っていません。
チェーンはグレードが違っても変速数が同じなら使えます。
なので、ULTEGRAの10スピード(CN-6701 10s)を買いました。
1年以上経ちますが、何の問題もなく快適です。
いざチェーン交換
必ず手袋をして作業してください。
コンポーネントまわりを触るときは手を切る危険があります。
おまけにチェーンは手が油まみれで真っ黒になるので、これを防ぐこともできます。
チェーンを外す
チェーンが張っていると切りにくいので外します。
テンションプーリーを前に押すと緩むので、反対の手で前ギア側のチェーンを外します。
チェーンを切る
どのピンを抜いてもいいんですが、コネクティングピンが外しやすくなっています。
よ~く見ると1つだけ色がちがうピンがあると思います。
(写真を撮り忘れました。これは交換後のものですがイメージはこんなです)
チェーンフィキサー(チェーンカッターに付属)を装着します。
チェーンが外れたときに暴れてケガをしたり車体や床を傷つけたりするのを防げます。
チェーンカッターでピンを外します。
最初は硬いですが負けずにグリグリ回していってください。
はい、外れました。
チェーンの長さを調節する
新しいチェーンは長いので最適な長さにカットする必要があります。
長さと言うのは厳密にはコマの数です。
古いチェーンとおなじコマ数にすればOKです。
段ボールの上に新旧のチェーンを並べます。
端から1コマずつ数えてリンクの数をあわせ、不要な分をチェーンカッターで切ります。
上が古いチェーンですがリンクの数が同じなのに長いでしょ。
これだけ伸びてるということです。
新しいチェーンを切るときは、チェーンの両端が同じ形状にならないように注意してください。
つまり、左端がインナーリンクなら右端はアウターリンクでないとダメです。
インナーリンク同士とかアウターリンク同士だとつなげられないので。
古いチェーンとリンクの数をあわせているので必然的にそうなるとは思いますが。
チェーンを通す
チェーンには表裏があり、刻印のある方が表です。
また、リンクのつなぎ方にも向きがあります。
チェーンを刻印が見える状態で、
アウターリンク側をチェーンガイドに通してフロントギアにかけ、
インナーリンク側をリアギアにかけ、ディレーラーに通していきます。
必ず矢印の部分は内側を通すようにしてください。
これ意外と落とし穴なので注意してください。
チェーンをつなぐ
前項でも書きましたが、リンクのつなぎ方には向きがあります。
チェーンの進行方向に対して前側がインナーリンク、後側がアウターリンクになるようにつなぎます。
要するにインナーリンクでアウターリンクを引っ張るかたちです。
シマノの取説にも書かれていますが、このほうが強度があるそうです。
コネクティングピンを手で挿してチェーンをつなぎます。
チェーンカッターで垂直に押し込んでいきます。
ビンの頭がリンク面と揃ったらOK。
突き出たピンをペンチなどでヘシ折ってください。
折った部分が少しはみ出していると思いますが、そのままで大丈夫です。
交換完了
チェーン交換は以上で完了です。
けっこう簡単だったでしょ?
チェーンをつなげた部分は、そのままでは動きがわるいので、手で押したり曲げたりして馴染ませてください。
また、新しいチェーンには予めオイルが塗布されていますが、あくまで品質保持用なので十分ではありません。
なるべく早いうちにチェーンの洗浄と注油をすることをおすすめします。
チェーンの交換時期のチェック方法
最後に、チェーンの交換時期とチェック方法について書いておきます。
チェーンの寿命は3000km~5000km程度といわれています。
3000kmを超えたらチェーンの伸びを時々チェックしましょう。
伸びたチェーンで乗り続けると、スプロケットやチェーンリングの歯の摩耗が早まります。
チェーンの伸びをチェックするには、チェーンチェッカーをつかうのが簡単です。
こんな感じで左側が刺さりきらない状態ならOKです。
この辺まで刺さってしまうとアウトです。
11速で0.75、10速で1.0が刺さると「交換時期」ってことになります。
ちなみにこの数字はチェーンが0.75%伸びてるよ~って意味です。